お問い合わせ・予約受付
03-6382-4880

  • 『前兆のある頭痛でピルの服用って大丈夫?』

    2025.12.28

    こんにちは、看護師Nです。

    寒い日が続きますが、皆様いかかお過ごしでしょうか。

    クリスマスも終わり、私たち看護部は残った業務の後始末をしながら、今年あった色々な出来事を振り替えりながら、年越し準備をしております。

    当院には日々沢山の患者様がご来院されますが、本当に様々な事がありました。

    新しい認知症治療薬『ケサンラ』が開始となった事や、最近日本で承認された片頭痛治療・予防薬『ゲパント』等、今年も新しい治療の形が増えました。

     

    治療のトレンドが変わっていく中で、今年は頭痛外来の患者様も増えました。

    この外来では比較的女性の方が多く、月経時関連頭痛を訴える方の割合も多いです。

    中でも月経困難症を抱える方がピルを服用しているケースがあるのですが、ここで大事な注意点があるのでお伝えしようと思います。

    実は、先日当院へ頭痛としびれの症状で来院されたピル服用中の20代女性の患者様がMRI検査を行った結果、血栓症が見つかりました。

    しかしこの方は直ぐに治療を開始できた為、大事に至る事はなく現在は良好な経過を辿っています。

     

    低用量ピルは月経困難症の多くの女性のQOLを向上させるために、今は必要不可欠なものとなっていますが重大な合併症として、血栓症のリスクがあると言われています。

    静脈の血栓は足の奥に出来る深部静脈血栓や肺に大量の血栓が流れると肺塞栓症(エコノミークラス症候群として有名)とういう病気になり、動脈の血栓は脳や心臓の血流を悪くして、脳梗塞による麻痺(身体の動かしずらさ・しびれや感覚の鈍麻・呂律困難等)や心筋梗塞による動悸や胸痛などが出現する等、命に関わる病気に繋がると言われています。

    その理由としては、ピルに含まれるエストロゲンという女性ホルモンが血液を凝固させる作用を持つため、

    血栓が形成されやすくなる機序がありますが、高血圧・喫煙・前兆の有る片頭痛などでは脳卒中等の脳血管障害リスクが高まると言われています。

    これらの事を知らずに、ピルを服用されている方が結構いらっしゃるので前兆の有る片頭痛と診断された方で、ピル内服を検討されている方は処方する医師へ必ずお伝えください。前兆のある片頭痛にピル(OC・LEPつまりはエストロゲン製剤)は禁忌🈲です。注意投与ではなく禁忌(絶対ダメ)です。

    ※前兆には閃輝暗点と言って視野にモザイクがかかる様な視覚異常が殆どです。しかし、実は前兆として、顔が痺れたり、手足が痺れたり、言葉の喋り辛さが出たり、眩暈が出たり(眩暈の全てが前兆ではないが)、様々です。閃輝暗点が無ければ大丈夫というわけでは無いので自己判断せずに頭痛専門医に相談が必要です。

    血栓症は重症化を防ぐ為にも早期発見・治療が重要です!!

    自覚症状がある時はすぐに医療機関を受診しましょう。

     

    私たちは患者様により良い医療を提供できるように日々精進していきたいと思っております。

    皆様、良いお年をお迎えください。

    時事メディカルHit the kneeより引用

カレンダー

2026年2月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728  

最新の記事

アーカイブ

ページトップへ