

-
アルツハイマー病とは?
2026.03.07こんばんは。院長のKです。
頭痛に関しては様々なブログを書いてきました。当院の主軸となる頭痛診療、「卒薬」をモットーに体質改善が主体の外来です。
本日から、当院の治療で第二の主軸となる認知症について、今後いくつか連載していきます。当院はクリニックでは珍しく、認知症の最新治療である抗体製剤(注射)を導入できる数少ない施設です。
さて、まず基本的なお話しからです。
アルツハイマー病。一度は聞いたことあると思います。そうです、認知症の中で最も多い原因の病気です。認知症全体の 約60〜70% を占めると言われています。
脳の中に異常なタンパク質が蓄積し、神経細胞が少しずつ壊れていくことで、記憶や判断力などの機能が低下していきます。
原因
アルツハイマー病では主に次の2つの異常タンパク質が関係しています。
①アミロイドβ
脳に蓄積して老人斑(アミロイドプラーク)を形成します。アルツハイマー病の最も早い段階から出現する変化です。
②タウタンパク
神経細胞の中に神経原線維変化という異常が生じます。この変化が広がると神経細胞が死んでしまいます。
症状
最も特徴的なのは記憶障害、特に最近の出来事を忘れることが多くなります。
例えば「同じ話を何度もする」「物をどこに置いたか忘れる」「約束を忘れる」などです。
そのほかにも判断力低下(料理・買い物・お金の管理が難しくなる)、見当識障害(日付や場所がわからなくなる)、性格変化(怒りっぽくなる、意欲低下)などです。
⭐︎病気の進み方⭐︎
アルツハイマー病はゆっくり進行する病気です。
一般的には
初期
物忘れが目立つ
中期
生活に介助が必要
後期
日常生活のほとんどに介助が必要
診断には次のような検査を行います。🟣は当院で検査可能。🟠は外部連携医療機関にて撮影
🟣問診・認知機能検査(MMSE、長谷川式、CDR)
🟣MRI
🟣血液検査
🟠脳血流検査(SPECT)
🟠アミロイドPET
🟠タウPET(保健適応外)
ここで、大切なのは治療です!!!
近年、アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症およびアルツハイマー型軽度認知機能低下)の治療が新たな幕開けをしました。
これまでの治療は症状を緩和する薬が中心でした。
ドネペジル(アリセプト)
メマンチン(メマリー)
ガランタミン(レミニール)
リバスチグミン(イクセロン、リバスタッチ)
しかし最近は原因物質を取り除く治療が登場しました。
レカネマブ(レケンビ)
ドナネマブ(ケサンラ)です。
これらは脳のアミロイドを減らす治療です。
アルツハイマー病は「年齢のせい」ではなく脳の病気です。
そして現在は早期診断と新しい治療によって、進行を抑えられる可能性が出てきています。
物忘れが気になる場合は早めの受診をおすすめします。
最新の記事
- 2026年05月02日
連載 頭痛をあきらめないVol.3 - 2026年04月22日
認知症診療による抗体注射製剤 - 2026年04月04日
医療監修 - 2026年03月15日
アルツハイマー病に対するケサンラの効果 - 2026年03月11日
【リハビリテーション科移転のお知らせ】
