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  • 群発頭痛の救世主?

    2025.07.19

    こんばんは。院長のKです。

    群発頭痛って聞いたことありますか?何度かブログでも書きました。ある一定の期間、ほぼ毎日、極めて強い片側の頭痛です。目の奥から側頭部のとてつもない痛みです。2日に1回から1日8回まで。痛みの発作時間は15分から180分。3時間を超えません!しばしば自律神経発作を伴い、涙や鼻水が出ます。

    最近、この群発頭痛にCGRP抗体製剤が効く可能性があるという論文が発表されましたのでご紹介します。そもそも海外ではエムガルティの有効性が示され投与していますが、日本と違うところはその投与量です。

    Eptinezumab(エプチネズマブ)と群発頭痛

    — 発作性群発頭痛に対する最新治療の研究結果 —

    💉 エプチネズマブとは?→現時点では日本未採用

    ・CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)を標的とする静脈投与の抗体製剤。
    ・もともとは片頭痛予防薬として使用されてきた薬剤です。

    🔬 研究概要(ALLEVIATE試験)

    ・対象:発作性群発頭痛の患者231人(欧米・日本)
    ・方法:eptinezumab 400mg vs プラセボ(点滴1回)
    ・評価期間:投与後4週間の頭痛発作頻度

    主な結果(2025年 JAMA Neurology 掲載)

    ⭐️ 主要評価項目(1〜2週目の発作減少)

    ・発作回数の減少に統計的な有意差なし

    🌟 副次評価項目(2〜4週目)

    ・50%以上発作が減った人の割合:
     – 2週目:50.9%(eptinezumab) vs 37.3%(プラセボ)
     – 3週目以降も有意差あり
    ・痛みの程度、睡眠の質、患者満足度なども改善傾向

    🔐 安全性

    ・有害事象:eptinezumab 25%、プラセボ 26.5%
    ・重篤な副作用なし
    ・安全性はこれまでの報告と一致

    💉まとめ

    ・効果:1〜2週目の発作数に有意差なし。ただし2週目以降に改善傾向
    ・安全性:プラセボと同等の副作用率で安全
    ・投与方法:点滴による1回投与(静脈注射)

    現時点で承認されているCGRP製剤

    ・ガルカネズマブ(エムガリティ):唯一、発作性群発頭痛に承認(皮下注射)→海外
    ・エプチネズマブ:片頭痛では承認済。群発頭痛への使用は研究段階(未承認)

    あまり手段のない群発頭痛の皮切りになって欲しいです。

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