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MRIの音について
2024.09.14こんにちは!画像診断部Cです。今回はMRI検査中に発生する音についてです。
当院のみならずMRI(磁気共鳴画像法)検査を受けられた方は、検査中にうるさいと思った方が多いと思います。MRIがうるさい理由は、主に強力な電磁石の働きと高速で動く部品にあります。
MRIでは強力な磁場と電波を使って体内の画像を撮影しますが、その過程で大きな音が発生するのです。具体的には、以下のような理由があります。
- 磁場の変化に伴うコイルの振動
MRIでは、体の異なる部分を画像化するために「勾配(傾斜磁場)コイル」という装置が使われます。このコイルは、非常に強力な磁場の中で高速に電流が流れたり止まったりを繰り返します。その電流の変化によりコイルが物理的に振動し、それが大きな音を生み出す原因です。
- 急激な磁場変動
MRIでは、画像を撮るために磁場を素早く切り替える必要があります。この急激な変動が、コイルに大きな力をかけて振動を引き起こし、「バンバン」や「ドンドン」といった音を発生させます。
- 機械全体の作動音
MRI装置は大型で複雑な機械です。内部のパーツが動く音や、冷却システムの作動音も重なり、さらに騒がしく感じることがあります。
したがって、基本的にはMRIと騒音は切り離せない関係となるわけです。
「基本的に」というのは当院が導入しているキヤノン製のMRI装置は、1.で述べた勾配コイルそのものを真空封入することで、騒音による影響を低減(=静音)しています。
また装置内のパーツ等の固定を強化し、振動を減少させるといったことも行っています。
これらの技術を中心とした静音化技術により、当院は他院よりMRI検査を受けやすい環境を提供しています。
MRIのうるささは機械の特性上のものですが、前述したような静音化に加え、さらに検査中にはヘッドホンや耳栓を装着して音を和らげることができます。
しっかりと準備をしていけば検査を落ち着いて受けることができますよ。もし何か不安なことがあれば、どうぞ遠慮なくご相談くださいね。
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