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今週、片頭痛治療に大きな一歩
2025.12.21こんばんは。院長の k です。
今週、片頭痛治療に大きな一歩
経口CGRP受容体拮抗薬(ゲパント)ナルティーク®75mg が発売されました。片頭痛の発生には、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)というタンパク質が深く関わっています。
CGRPが脳の硬膜血管などに存在するCGRP受容体に結合すると、血管の炎症🔥や拡張が起こり、それが「痛み」として感じられます。
現在、片頭痛予防の主軸となっている
エムガルティ・アジョビ・アイモビークといった注射製剤は、まさにこのCGRP関連経路をターゲットにした治療です。一方で、今回発売された「ゲパント」は?
前回のブログで少しだけ紹介しましたが、今週登場した ナルティーク®(リメゲパント) は、アイモビークと同様にCGRP受容体に直接作用する内服薬です。
そして最大の特徴は、
⭐︎予防にも
⭐︎急性期の頭痛にも1剤で2つの役割(2 in 1) を果たす点です。
イメージとしては、
「注射製剤+トリプタン」 の効果を1錠にまとめたような薬と言ってよいでしょう。実際の当院での使用状況(発売初週)
今週は、約20名ちかくの患者さんに ナルティーク を処方しました。待ちに待っていた患者さん、発売に合わせて予約をお取りになっていました。初耳の患者さん。
急性期使用で16名ほど、予防特に月経関連片頭痛の予防(月経前後のみ)で6-7名。
まずはこのあたりから、慎重に使い始めています。なお、予防目的の場合は
1日おきに内服(=1か月14錠) となります。
新薬のため薬価はやや高めで、14錠使用すると注射製剤より少し高額になります。月経関連片頭痛という「最後の難関」
女性の片頭痛治療では、最終的に月経関連片頭痛 が最大の壁として残ることが少なくありません。
これまで、この領域のコントロールには本当に苦労してきました。
必要な時期だけ予防的に使えるゲパント が、この難関を突破する武器になってくれることを期待しています。薬物乱用頭痛(MOH)になりにくい
ナルティークは、
薬物乱用頭痛を起こしにくい とされている点も大きなメリットです。
これは、慢性的に頭痛に悩む患者さんにとって非常に重要なポイントです。片頭痛・急性期治療薬の選択肢
現在、急性期治療薬としてはイミグラン(スマトリプタン)、ゾーミック(ゾルミトリプタン)、レルパックス(エレトリプタン)マックサルト(リザトリプタン)、アマージ(ナラトリプタン)
、レイボー(ラスミジタン)、ナルティーク(リメゲパント)← NEW
次回のブログでは、ゲパントの具体的な特徴、トリプタンやレイボーとの違い、どんな患者さんに向いているのか?といった点を、もう少し踏み込んで整理してみたいと思います。
引き続き、現場での実感も交えながらお伝えしていきます。

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