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  • 頭痛の日によせて

    2026.02.22

    こんばんは。院長のKです。

    2月22日は「頭痛の日」

    中野区役所が緑にライトアップ ― 頭痛は社会的疾患です

    2月22日は「頭痛の日」です。
    この日は頭痛への理解を深める全国的な啓発日であり、今年は中野区役所も緑色にライトアップしてもらいました。

    緑は、頭痛への負担が少なく視覚刺激が穏やかな色とされ、頭痛啓発のシンボルカラーでもあります。
    頭痛に悩む多くの方へ、「我慢しない医療」を伝える象徴的な光となりました。

    日本には数千万人の慢性頭痛患者がいます

    日本では

    慢性頭痛:3人に1人。約4000万人
    片頭痛:約800〜1000万人
    と推定されています。

    つまり、国民の約10人に1人が片頭痛を持つ計算になります。

    これは決して珍しい疾患ではなく、極めて一般的な国民病です。

    片頭痛は「世界で最も生活支障度の高い疾患の一つ」

    世界疾病負荷研究(GBD)では、片頭痛は若年〜中年女性における生活障害の原因第1位
    と報告されています。

    また全疾患を含めても
    障害生存年(YLD)上位の疾患
    に位置付けられています。

    つまり片頭痛は、
    単なる痛みではなく人生の活動性を長期に奪う疾患
    なのです。

    経済損失は年間数兆円規模
    片頭痛による社会的損失は極めて大きく、
    日本では年間数兆円規模の経済損失と試算されています。

    その内訳は
    欠勤(absenteeism)
    出勤しても働けない状態(presenteeism)
    生産性低下
    医療費
    などです。

    特に問題なのは、

    欠勤よりも「出勤しているが働けない」損失の方が大きいという点です。

    片頭痛は、見えない形で社会機能を低下させているのです。

    片頭痛治療はここ数年で劇的に進歩しました

    特に
    CGRP関連抗体治療
    新規急性期治療薬(ゲパント系)
    予防療法の標準化

    により、従来の「薬を飲んで耐える病気」から専門的にコントロールできる疾患へと変化しています。
    適切な治療により
    発作回数が半減以上
    生活支障度改善
    仕事継続可能
    という症例は珍しくありません。

    頭痛の日に合わせて、区民公開講座を開催しました。

    講演では
    命に関わる危険な頭痛
    片頭痛の最新治療
    小児・思春期の頭痛

    を中心にお話ししました。

    頭痛は非常に身近ですが、
    同時にくも膜下出血など重大疾患の初期症状である場合もあります。
    「いつもの頭痛」と思っても、
    変化があれば医療機関への相談が重要です。

    頭痛は「治療対象の神経疾患」です。

    そして、気合で治すものでもありません。

    適切な診断と治療で、
    人生の質は大きく変わります。

    中野の緑のライトアップが、
    頭痛に悩む誰かの受診のきっかけになることを願っています。

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