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脳神経外科

頭痛

頭痛には一次性頭痛といって、偏頭痛、緊張性頭痛、群発性頭痛、頭の神経痛、薬物乱用頭痛など、 直接命には関わらないものの症状が辛い頭痛から、くも膜下出血、脳動脈解離、脳血管痙縮、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫など 診断治療が遅れることで命に関わる頭痛など様々です。当院ではMRI、CTなどの先端医療機器を用いて頭痛の原因を究明し、患者様に合わせた治療を行っていきます。

麻痺

手足が急に動かしにくくなる、力が入らなくなるという症状は緊急事態です。すぐに医療機関を受診してください。
自宅でもできる簡単な検査方に目を閉じて両手を前に出した時に、どちらかの上肢が下がってくる場合は「麻痺が有る」と判断できます。
脳神経外科由来の麻痺は脳梗塞や脳出血、脳腫瘍、頭部外傷後などで発生します。早急に画像診断が必要となります。

顔面痙攣

顔面けいれんとは
顔面けいれんは、「片側顔面けいれん」と呼ばれ、片方の顔面筋が自分の意思とは無関係にピクピクと動きます。名前の通り原則片側にしか症状は出ません。両側(左右)に症状が出る場合は別の病気を考えます。
典型的には目の周りの顔面筋、特に目の下の筋肉の痙攣から始まり次第に頬や口部へと、さらには顎の方まで広がっていきます。疲れた時や寝不足、眩しい時に目の下がピクピクする経験をした方も多いかと思いますが、初期の症状はそれと似ています。
片側顔面けいれんは緊張した場面で顕著に出現します。そのため、人前で話したりする職業の人では仕事中に症状が悪化すると訴えることもあります。
原因
顔面の筋肉を動かす神経を顔面神経と言います。顔面神経は脳の最も奥深い「脳幹」という部分から出て、頭蓋骨の小さな穴を通って頭蓋骨を出た後に、顔面の筋肉へと分布します。
顔面けいれんは顔面神経が脳幹より出たまさに根元の部分で、蛇行した細い脳血管(小動脈)などが接触、圧迫することにより起こります。血管の拍動が顔面神経を刺激し、これにより顔面のピクピクする動きが生じます。
診断
症状が出ている時に見慣れた医師であればすぐに診断がつきます。初期症状が目の周囲、特に下眼瞼部に限局したけいれんを認めるため、疲れ目や睡眠不足時などに生理的に生じる顔面のピクつきと判断が難しい時があります。
症状は目を強く閉じた後にパッと開いた時や、口元をイーッと引き伸ばすような顔をするとまぶたの下にけいれんを認めやすくなるのもこの病気の特徴です。
診察とともに、画像評価を行います。画像検査はM R I検査となりますが、特に顔面神経と周囲の小動脈が接しているかどうかを判断するために、普段の脳ドックなどでは撮影しない特殊な方法を行います。
片側顔面けいれんは上記でご説明したような顔面神経と微小脳動脈が接していることによって発生する場合がほとんどですが、中には脳動脈瘤や脳腫瘍などが顔面神経を圧迫していることもあります。

治療
治療法で一番効果が高いのは手術療法ですが、いきなり手術をすることに抵抗がある人は多く、実際には薬物療法やボツリヌス毒素の注射療法を行なっております。

①薬物療法
緊張すると症状が出やすくなるため、精神安定剤を内服します。また、抗けいれん薬(てんかんのお薬)が効果的であるという報告もあり、内服する事がありますが期待するほどの効果は得られていません。

②ボツリヌス毒素注射療法
ボツリヌス毒素は食中毒の菌であり、筋弛緩作用があるために食中毒では呼吸筋を麻痺させ命に関わるものですが、それを逆手に取りボツリヌス毒素を希釈して顔の筋肉に注射する事で顔面筋を麻痺させ痙攣させないようにする治療法です。コンチ術ではありませんが、1回注射をすると3-4ヶ月は症状が改善される事が多く、外来で行えることも利点です。

③手術療法
顔面神経を圧迫している微小血管を手術にて神経への接触をのぞく方法で、微小血管減圧術と呼ばれます。けいれんしている側の耳の後方に5-10cm程度の皮膚を切開して行います。通常1週間から10日ほどの入院を要します。
原因が微小血管の圧迫ではなく、脳腫瘍や脳動脈瘤などの場合には、それに準じた手術療法となります(頻度としては少ないです)。

三叉神経痛

三叉神経痛とは
三叉神経は顔面を上中下(お額、頬、アゴ)と三つに区切った際に、それぞれ三叉に分かれて分布する顔面の知覚神経です。顔面の感覚はこの三叉神経により感じています。
顔を叩かれたりぶつけたりした時に「痛い」と感じるのはこの三叉神経の役割です。また、虫歯で歯が痛くなるのもこの三叉神経の影響です。
三叉神経痛は、歯磨きや洗顔、食事をした際に顔面に激しく鋭い痛みが発生します。まるで雷が落ちたかのように電気が走る、火箸を突っ込まれるような激痛を生じます。一瞬または長くても数秒ほど続きます。逆に痛みの症状が5-10分と続いたり、ジリジリとした痛みの場合は三叉神経痛ではない事がほとんどです。
三叉神経痛には触ると痛みが誘発されるポイントがあり、鼻の横などを触ると前述のような鋭い痛みがありますが、これはこの疾患の特徴的な症状とも言えます。また、季節によって痛みが変動することも多く、秋から冬にかけて痛みが強くなる傾向にあります。
原因
三叉神経痛の原因は三叉神経の異常興奮刺激により生じます。脳腫瘍などがあって発症する症候性のものと、動脈硬化を起こした血管が蛇行し、三叉神経と接触、圧迫しておこる本態性のものがあります。
治療
治療法は主に薬物療法、手術療法、定位放射線療法(γ ナイフ)があります。

①薬物療法
三叉神経痛は多くの患者さんで内服による効果が期待できます。お薬は「てんかん」という病気に用いられるカルバマゼピン(商品名としてテグレトール)です。カルバマゼピンが一番効果的ですが、そのほかにもバルプロ酸やフェニトイン、ガバペンチンなど抗てんかん薬も効果があると言われています。共通した副作用は眠気とめまい感、ふらつき感です。肝機能障害が出ることもありますので採血によるチェックも必要です。多くの人は副作用の大小はありますが内服継続する事ができています。
最初は薬物療法が効果的でも、徐々に効かなくなり内服量が増えてしまう事があり、薬物療法の限界となった場合は、手術あるいは放射線療法など他の治療法を考慮する必要があります。

②手術療法
三叉神経を圧迫している微小血管を手術にて神経への接触をのぞく方法で、微小血管減圧術と呼ばれます。痛みがある側の耳の後方に5-10cm程度の皮膚を切開して行います。原因が腫瘍の場合は腫瘍を取り除きます。通常1週間から10日ほどの入院を要します。
約9割程度の方が術後痛みが消失しするというデータがあります。

③手術療法
手術を行わないため、全身麻酔も不要で、傷も有りません。体への負担はほとんどなく、高齢者や全身状態が悪い方には適しています。ガンマ線という特殊な放射線を脳の外側から複数回、ピンポイントで原因となる三叉神経に向けて照射します。6割程度は改善すると言われておりますが、効果が出るまでに数日から数ヶ月要することもあり、再発例も少なくありません。顔面の違和感を副作用として訴える事があります。手術ができない患者さんや、手術に踏み切れない患者さんには適していると言えます。

顔面麻痺

顔面麻痺とは
顔面の筋肉(表情筋)を動かすのは顔面神経の支配で行われます。顔面神経は脳幹部(橋)から出たのちに側頭骨内の長いトンネル(顔面神経管)を通り、耳たぶの後方にある穴(茎乳突孔)より側頭骨を出て、顔面の表情筋へと分布します。そのため、この長い経路の中のどこかの箇所で神経が損傷することにより顔面神経麻痺が生じます。顔面神経は顔面筋を動かす以外にも唾液腺や涙腺を刺激し分泌させたり、舌の前2/3の部分での味覚を感じることを可能にしています。また、大きな音から耳を守るために鼓膜へと作用するあぶみ骨筋神経が含まれています。そのため、後述するような顔面のゆがみ以外にも味覚の異常や音が響くなどといった症状を呈する場合があります。

顔面麻痺はどちらか片側の顔面の筋肉が麻痺して動かなくなってしまう状態を指しますが、原因としては脳そのものに原因がある「中枢性の顔面神経麻痺」と顔の筋肉に分布する部位での顔面神経にトラブルが生じて起きる「末梢性の顔面神経麻痺」とがあります。
特発性顔面神経麻痺・ベル麻痺・ハント症候群
「朝起きたら顔が動かない」「歯磨きの時に水が口角からこぼれる」など、ある日突然急激に発症する顔面麻痺の中で最も多いのは、ベル麻痺と呼ばれる特発性顔面神経麻痺です。原因不明なことも多いですが、ヘルペスウイルス感染症が顔面神経管の中の顔面神経に感染して生じる「ハント症候群」も有名です。しかし、採血などの検査では、このヘルペスウイルス感染症の存在を立証できないケースがほとんどです。その他、ストレスや高血圧、動脈硬化などが関与する場合もあります。ステロイドと抗ウイルス薬を内服します。治療開始が早く薬の効果が得られる場合は、数週間〜数ヶ月の経過で顔面麻痺は概ね改善していきます。治療開始が遅れたり、薬の効果が乏しい場合は顔面麻痺が一部あるいは完全に残ってしまう可能性があります。
脳卒中(脳梗塞や脳内出血)においても急激な顔面麻痺を認めることもありますが、よくよく観察すると四肢の症状や言語の症状を同時に伴っていることもあり鑑別できます。疑わしい場合には頭部MRI検査を行うことで鑑別する事が可能となります。

外傷性顔面神経麻痺
顔面神経が側頭骨の中を通ることから、頭部外傷により側頭骨の骨折を生じ、神経が挫滅・断裂してしまう場合に生じます。

聴神経腫瘍
顔面神経は脳幹から出た直後に音を伝える神経である聴神経(第8脳神経)とともに頭蓋底部で内耳孔を伴走します。そのため、聴神経腫瘍により顔面神経が圧迫されたり巻き込まれることにより顔面神経麻痺を生じます。

てんかん

てんかんとは
てんかんは、「突然奇声を上げて意識を失い倒れ、口から泡を吹いてガタガタと全身を震わせる病気」と思われがちですが、このような症状は誰もが見てわかる典型的な症状の一つに過ぎず、全てがこのような症状を呈する病気ではありません。けいれん発作を主な症状とする病気ですが、「けいれん=てんかん」では無いのです。
大脳の神経細胞(ニューロン)は規則正しいリズムで調和を保ちながら電気的活動をしています。この電気的活動のことを「脳波」と言います。てんかんはこの神経細胞の激しい電気的な乱れ(脳波の乱れ)が生じることによって起こります。脳波が乱れ過ぎて脳がショート(停電)を起こしてしまっている状態と考えると想像がつきやすいですね。
てんかんをお持ちの方は100人に1人の割合でいると言われており、全国には120万人が推定されています。脳疾患の中でも疾患頻度の高い病気と言えます。 また、本人•家族•社会全体がこの病気のことを正確に理解しておらず、一部では偏見や社会的制限を受けてしまっていることなどが生じており、病気を理解し早期に治療を開始して一般的な日常生活を可能にする必要があります。
原因
てんかんの原因分類を細かく見ていくと大変混乱します。ここではわかりやすく簡単に述べますと以下3つに集約されます。

①脳の古傷
出産時の脳障害です。代表的なものは仮死分娩です。
脳炎や髄膜炎などの感染症の既往。
乳幼児期の高熱の持続。

②脳の形成異常(生まれる前の話し)
胎性期(お母さんのお腹の中)の4週~16週目頃までは神経系の発達時期です。
この段階で脳の形成障害が生じると「限局性皮質形成」と呼ばれます。脳の一部が少し間違って作られたと言うもので最も多いパターンです。また、神経細胞の移動がスムーズに行われず、神経細胞の塊が本来あるべき場所では無いところに残存してしまった「異所性石灰化」も形成異常の一つです。その他、片側巨脳症、厚脳回症、滑脳症、分裂脳症など小児脳奇形があり薬剤抵抗的な難治性てんかんの原因となります。「スタージ•ウェーバ症候群」などの血管腫や「多発性硬化症」などもてんかんの原因となります。

③後天性の脳の病気
脳卒中後(脳梗塞、脳出血など)の脳損傷、頭部外傷後の脳挫傷、海馬硬化症、脳腫瘍、アルツハイマー病など後天的に出現•増悪してくる疾患です。
発作症状
てんかんの症状が出現している時を「発作」と言います。
発作の症状も非常に多様なため、以下2つにまとめました。

①全般発作
皆さんがイメージしている典型的な発作です。意識を失い、四肢を突っ張り、そしてガタガタと震わせます。口から泡を吹いたり、舌を噛みちぎってしまう、全身けいれん発作のことを言います。時に発作中にも意識はある場合もあります。

②部分発作
部分発作には「意識がある場合」と「意識がない場合」とがあります。意識がある部分発作を単純部分発作、意識がない場合を複雑部分発作と呼びます。 単純部分発作は顔や手の軽いけいれんが典型的です。その他の症状でも、眩しい、嫌な匂い、変な音、腹痛、嘔気、不安感、恐怖感、動悸、デジャブーなどとても「てんかん」とは思わない症状を呈することもあります。
複雑部分発作は意識が曇り、一点を見つめたり、なんだかボーッとしたりと仕事を一休みするかのような仕草を呈します。口をもぐもぐしたり、舌なめずりをしたり、笑みを浮かべたり、お腹の辺りをまさぐったり、着衣行為をしたりと目的があるようで目的のない動き(自動症)を伴います。発作は1~2分程度で治ることが多く、発作時のことを本人は覚えておりません。食事中にお茶碗を落としたり、知らずに手を火傷していたりして気付くこともあります。側頭葉てんかんでよく認められる発作です。

成人のてんかんと小児のてんかん

てんかんに発症年齢は決まっていません。どの年齢でも突然おこるものです。
しかし、成人で発症するてんかんと小児期に発生するてんかんでは原因や治療の目的が異なる場合があります。

成人発症で最も多いてんかんは側頭葉てんかんです。海馬硬化症が原因となる内側側頭葉てんかんは、成人発症のてんかんの中でも最多で本邦では5万人程度いると推定されている難病指定疾患です。乳幼児期に熱性痙攣の既往がある方に多く認めます。海馬は記憶の中枢であるため、しばしば記憶の低下を訴えてきます。
側頭葉てんかんの特徴
原因 不明
乳幼児期に熱性痙攣の既往がある事が多い
症状 上腹部不快感などの前兆の後に、口を動かす自動症や複雑部分発作を認め、時に全身痙攣(二次性全般化)へと移行する
随伴症状 記憶の低下、攻撃性、恐怖感、不安感、など
画像 MRIにて海馬硬化症を認める事が多い
療法 抗てんかん薬の内服、薬剤抵抗時は手術療法
小児のてんかんの特徴は先天的な脳の異常があり、難治性てんかんとなりやすい事です。また脳波が全体的に乱れているため、焦点(どこが起源か)を見極めることが重要となります。そして、それには時間的なスピードを要します。なぜならば脳の発達過程で脳波がコントロールできずにてんかん発作を繰り返すことで、発達遅延や退行(獲得していた能力ができなくなってしまう)を生じてしまい、将来的に自立した生活ができなくなってしまう可能性が高いからです。

高齢者てんかん

65歳以上に発生し、特徴的な発作を呈するてんかんを高齢者てんかんと呼びます。なぜこの概念が大切かと申しますと、「認知症」や「うつ病」と誤診されてしまうケースが多いからです。つまり高齢者てんかんは典型的な全身痙攣発作とは発作型がかけ離れており、むしろ記憶の低下や易怒性、攻撃性などを伴い認知症やうつ病といった症状に似ております。そのため、治療法が全く異なるこれらの疾患と高齢者てんかんを鑑別する必要があるのです。

てんかんの注意点

大事なことはてんかんへの偏見を無くし、正しい知識を身につけ、適切な診断のもと治療を継続することです。
日常生活での注意点は以下があげられます。

①薬の飲み忘れ(怠薬)
②睡眠不足
③精神的ストレス
④体調不良
⑤前夜の大量の飲酒後
⑥生理
薬の飲み忘れによる、または、「薬が無くなったからまあいいや」など意図的に内服を中止した事によるリバウンド発作で救急車搬送されることはよく見かけます。症状の自覚が無い中で毎日の内服は苦痛ではありますが、発作が無いことで日常生活を普通に送る事ができますので、怠薬だけは絶対に避けましょう。
怠薬以外でも、上記原因をなるべく注意点を除去できるような生活様式をとり、発作をなくすように心がけましょう。
てんかん発作での事故で多いのは「溺死」、「転落死」です。一番多いのが入浴中の発作による水没、溺死です。また、駅でのプラットホームからの転落による電車人身事故、高所からの転落による転落外傷死などにも注意が必要です。プラットホームの端っこギリギリを歩いたり、高所での作業を行うことは極力避けましょう。
怠薬の原因に経済的負担の問題も生じています。最新の抗てんかん薬は副作用も少なく痙攣を抑制する効果が高いものが続々と開発されておりますが、その中には薬価が非常に高額なものもあり、通院受診料や薬代など経済的な問題も生じます。てんかんと診断されましたら、一日も早く「自立支援医療制度」を活用し、医療費にかかる経済的負担を軽減しましょう。
てんかんと運転
てんかんと診断されたからと言って、全員が一律に自動車運転をできないと言うのは大きな誤解です。適切な治療を受けることで安全な自動車運転に支障が無いと判断される場合は運転が可能です。この「判断」は自己判断ではなく主治医と公安による医学的判断を指します。
また、主治医の判断は「改正道路交通法」と「自動車運転死傷処罰法」を根拠に医学的な経過を合わせた総合的判断となります。
適切な治療のもと「運転に支障が生じるおそれのある発作が2年間無いこと」が最低条件となります。適切な治療のもとですので、お薬を内服していても規則正しい内服管理により発作を抑制できている場合には自動車運転が可能です。
ただし、大型免許と第2種免許に関しましては、内服をしなくても5年以上発作が抑制されている事が必要ですので、あまりお勧め致しません。
安全に運転してはいけない状態であることを知っていながら運転し、死傷事故を起こした場合の罰則が強化されました。社会の一員としての責任ですので、必ず主治医と相談しましょう。

女性とてんかん
てんかんで治療中の女性にとって大きな関心ごとであり、悩み事でもあるのが妊娠と出産、さらには生まれてくる子供へのお薬の影響では無いでしょうか?てんかんが妊娠に妊娠や出産に影響しないか、またお薬を内服していて生まれてくる胎児に奇形などの影響は及ばないかなど心配は尽きません。
てんかんを治療しながら妊娠出産し、母子ともに元気に幸せな家庭を築いている方はたくさんいらっしゃいます。
妊娠する上での注意事項や妊娠中の管理、出産時の管理、出産後の管理とその時その時でお薬を含め管理方法が異なりますので、妊娠希望の女性は妊娠前に主治医にご相談下さい(胎児奇形の発生は妊娠4週−16週と、妊娠に気付く前にすでに生じる可能性があるため)。

めまい

めまいの原因

めまいの原因は、耳の異常が原因、脳の異常が原因、その他の原因、に大きく分類されます。

耳の異常が原因
良性発作性頭位変換性めまい
メニエール病
前庭神経炎
外リンパ瘻

脳の異常が原因
脳卒中:脳梗塞や脳出血
椎骨脳底動脈循環不全
聴神経腫瘍・脳腫瘍
てんかん

その他の原因
血圧の変動:高血圧症や低血圧症
不整脈
低血糖
心因性
頸性めまい

回転性めまい

症状
自分がグラグラ回る感じ
周囲がグラグラ回る感じ
物が左右上下にぶれる感じ

急に発症し、嘔気嘔吐難聴や自閉感、耳鳴りを伴うことがあります。

浮動性めまい

症状
体がふわふわした感じでふらつく
まっすぐ歩けない
姿勢を保つのが難しい

頭痛、顔面や手足のしびれ、運動麻痺などを伴う場合は脳の異常であることが多いので速やかな検査が必要です。

目の前が真っ暗になるようなめまい

症状
立ち上がる時にくらっとする
意識を失って倒れてしまう

血圧の変動に関係する全身性の病気が原因として考えられます。

認知症

物忘れ=認知症ではありません。物忘れは生理的な老化現象であり、病気ではありません。人の名前や物の名前を忘れてしまうと訴え外来受診される事が多いです。一方で認知症は何かの病気によって脳の神経細胞かが壊れるために起こる症状や状態をいいます。そして認知症の進行により、だんだんと理解する力や判断する力が無くなって、社会生活や日常生活に支障が出てくるようになります。

頭を打った、切った

皮膚の縫合にはナイロン糸を用いて行いますが、最近では皮膚表面の縫合はステープラ(医療手術用のホチキス)を用いて行うことも多くなっています。処置時間が短いことや術者の技量に左右されず、一定の力で皮膚を合わせ縫合できる利点があります。約1週間で抜鉤します。
縫合し、翌日にもう一度創部をチェックし、止血されている場合は清潔面の観点からも早期洗髪が望ましとされています(昔は抜糸までは洗髪は不可という慣習がありましたが、近年では創部を清潔にする為に早期の洗髪を推奨しています)。
頭部打撲による頭蓋内の出血の確認は頭部CT検査が優れています。代表的な頭部外傷による頭蓋内病変として急性硬膜下血腫、急性硬膜外血腫、外傷性くも膜下出血、脳挫傷があります。
これらを認めた場合には血腫が時間とともに拡大する可能性も高い為、専門病院での入院加療が必要になります。