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花粉症、副鼻腔炎による頭痛
2025.05.02こんにちは、かねなか脳神経外科、看護部のIです。
暖かい風が吹き、過ごしやすくなりましたね。
この時期は花粉症はやや改善してきます。しかし、今だに花粉に悩まされる方も少なからずありますよね。私もまだ花粉症で辛いです。
日本人における季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)の有病率は30-40%で、近年上昇傾向にあります。
また、「アレルギー疾患診断治療ガイドライン」によると、アレルギー性鼻炎発症者の約4割が副鼻腔炎を併発していると報告があります。
副鼻腔炎の代表的な症状といえば、鼻づまり、粘り気のある鼻水、後鼻漏、嗅覚障害などがあります。耳鼻科を受診される方も多いですが、頭痛を主訴に脳神経外科を受診される患者様もいらっしゃいます。
鼻腔の周りには『副鼻腔』といっていくつかの空洞があります。その空洞に膿がたまる事により周囲の神経を圧迫したり、炎症が広がり頭痛を起こします。
副鼻腔炎による頭痛の特徴は、膿がたまっている副鼻腔と一致した部位に痛みがあります。
前額部や、目の奥の痛みを訴えられる患者様が多いです。
重症になり炎症が広がれば、頭全体に強い痛みを生じることもあります。
脳神経外科では副鼻腔炎の診断はCT、MRI画像を用いて行います。
通常空洞の副鼻腔に液体の貯留が確認できます。
頭痛薬を飲めば痛みは和らぎますが、副鼻腔炎の場合はそれでは根本的な解決にはなりません。抗生剤の内服で治療をすることにより改善します。
花粉の時期になり、頭痛に悩まされることが多くなったという方は、ぜひ受診をお勧めします。花粉症がある方、過去に副鼻腔炎と診断された方、また鼻づまりや鼻水の症状がある方は、受診される場合は、問診時に伝えていただくと、診断へのヒントになります。
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