

-
「医療放射線被ばくについて その1」
2025.06.30画像診断部のKです。
今回は放射線被ばくのお話です。その1として簡単にさわりだけお話いたします。
まず医療行為での放射線被ばくは、主にX線検査やCTスキャンなどの診断用放射線、そして放射線治療とがあります。
一般的に、診断用放射線は低線量で、健康への影響は少ないと考えられています。しかし、高線量の放射線治療では、腫瘍や癌細胞を攻撃する目的で意図的に放射線が使用されるため、脱毛や一時的不妊などの副作用が生じる可能性があります(癌とはいえ細胞を殺すほどの放射線量なので、それ以外の箇所にも影響が出ます)。
ただ、それだけの高線量のため、綿密に放射線の照射をコントロールし、腫瘍や癌細胞に効率的に当たる(殺す)ように計算して、正常な組織への影響を最小限にしています。
医療被ばくの身体への影響
- 診断用放射線 (X線、CTスキャンなど):
- 低線量のため、一般的に短期的には大きな影響は認められません。
- しかし、長期間にわたって何度も繰り返されると、発がんリスクがわずかに増加する可能性があります。
- 特に、子供や若年層は、放射線に対する感受性が高いとされています。
- 放射線治療:
- 高線量の放射線を使用するため、皮膚障害、脱毛、消化器系の障害、疲労など、様々な副作用が起こることがあります。
- 治療対象となる臓器や組織への影響も考えられます。
- 放射線治療後の長期的な影響としては、発がんリスクの増加が考えられます
こうやってリスクというと検査を受けるのをためらう方もいるかもしれません。しかし、検査を受けることで異常や病気が見つかったり、何も異常がないことが確認できたりと、診断ができる(=安心できる)という大きなメリットがあります。
医療被ばくがある検査はこのように「被ばく」というデメリットと、「診断ができる」というメリットを天秤にかけ、メリットが大きい場合に検査を勧めるようにしています。
さらに最近は装置の性能向上とあいまって、少ない放射線量でも画像の向上でき、結果被ばくを少なくできるようになってきています。
これからも被ばくを減らしながら、画質を高めるよう努力していきたいと思います。
- 診断用放射線 (X線、CTスキャンなど):
最新の記事
- 2026年03月03日
記事「頭痛をあきらめない」 - 2026年03月01日
群発頭痛は季節の変わり目に多い - 2026年02月22日
頭痛の日によせて - 2026年02月06日
頭痛の日にむけて2月22日 - 2026年02月02日
頭痛学会より指導医を拝命しました
